給湯器の交換はどこに頼むべき？

突然お湯が出なくなった、エラーコードが表示される、異音や異臭など 給湯器にトラブルが起きると生活に大きな支障をきたします。 しかし、いざ給湯器を交換するとなると、どこに頼めば良いのか迷ってしまいますよね。

本記事では、給湯器交換を依頼できる業者とそれぞれのメリット・デメリット、業者選びのポイントについて詳しく解説します。

• この記事を読むとわかること
• 給湯器の交換が必要な状況、タイミング
• 給湯器交換の依頼先はどこか
• 給湯器の交換にかかる費用相場
• 最適な業者を選ぶためのポイント

給湯器の交換が必要な状況とは？

給湯器の交換が必要な状況はいくつかあります。

以下のような状況が発生したら、給湯器の交換を検討しましょう。

• 給湯器交換を検討する一例
• お湯が出ない、または勢いが弱い
• エラーコードが表示される
• 給湯器から異音がする
• 給湯器から水漏れが発生している
• 給湯器周辺でガス臭い等の嫌な臭いがする
• ガス代や電気代を節約したい

まず、給湯器交換が必ず必要となる状況は、寿命（耐用年数）を迎えた時です。

一般的に、給湯器の寿命は約10〜15年とされています。

使用状況やメンテナンスの頻度によって多少前後しますが、給湯器の修理用部品は製造から約10年で終了することから、10年以上使用した給湯器に故障・不具合の症状が現れたら原則として本体ごと交換が必要です。

お湯がなかなか出ない、お湯の勢いがなくなった、温度が安定しない、お湯はりに時間がかかるなど、不調を感じたら寿命が近いので早めに交換を検討されることをおすすめします。

また、もし給湯器から異常な音がする、異臭がする、水漏れや黒煙が発生している場合は、耐用年数に関係なくすぐさま使用を中止しましょう。

燃焼に関わる部分に不具合が生じると、一酸化炭素中毒、火災、爆発などの重大な事故につながる可能性があるため、無理な使用は避けて、交換や修理メンテナンスをご検討ください。

さらに、給湯器の性能が現在のニーズに合わなくなった場合も交換を検討するべきです。

例えば、家族が増えてお湯の使用量が増えた、古い給湯器では最新の省エネ基準を満たさないなどの理由があります。

これらの状況を見逃さず、適切なタイミングで給湯器の交換を行うことが、快適で安全な生活を維持するために重要といえるでしょう。

ガス会社

ガスの販売を行うガス会社は、ガス給湯器の修理・交換・メンテナンスも対応します。

ガス会社を選ぶメリットは、大手ならではのネームバリューがあることから安心感がある、アフターサービスが充実している等です。

信頼できる業者を選びたい場合は、ガス会社を選ぶと良いでしょう。

反面、料金が比較的割高、給湯器の選択肢が少ない、予約が取りにくいなどがデメリットとして挙げられます。

特に費用面について、ガス会社は通常、給湯器など機器の割り引きを行わないため、他の業者と比べると料金が高くなる傾向があるのです。

家電量販店・ホームセンター

家電量販店やホームセンターに給湯器交換を依頼するメリットは、販売スタッフと対面で相談できるということ、実物をその場で確認できることなどです。

店舗を構えているため相談や質問がしやすく、混雑する時期でなければ予約しなくてもすぐに対応してもらえます。

また、一部の家電量販店では値切り交渉に対応してもらえるという点や、保証が充実しており安心感があるということ、店舗独自のポイントを貯めたり支払いに利用しやすいという点なども家電量販店やホームセンターの強みと言えます。

デメリットは価格面でやや劣ること、品揃えに限りがあること、手続きや対応に時間がかかることなどです。

家電量販店やホームセンターでは、実物を展示していても在庫が切れていることがあり、購入したくてもできない可能性があります。

また、工事の予約が取りにくい傾向にあり、給湯器の種類によっては工事が数週間先になることも。

給湯器のメーカー

メーカーに依頼するメリットは、給湯器の製造メーカー自社の製品に精通している、高品質な施工が期待できる。なお、メーカーは通常、2～3年の商品保証サービスを用意しています。

商品保証の期間内に給湯器が故障・不具合を起こした場合は、無償で修理や交換対応を受けることができます。

メーカーに給湯器交換を依頼するデメリットは、正規料金のため値段が高い、依頼できるエリアが限られていることなどです。お住まいの場所によっては、出張費がかかることもあります。

リフォーム会社・工務店

リフォーム会社や工務店は、給湯器だけでなく住まいの様々な設備の交換にも対応しています。

家全体のリフォームと合わせて給湯器の交換を行うことで、デザインや機能性を統一することができる、工事費が安くなるというメリットが期待できます。

給湯専用ガス給湯器から追い焚き付き給湯器に交換したい場合や、温水式の浴室暖房や床暖房を導入したい場合は、浴槽の交換や専用の配管工事なども必要となるため、家全体の工事が得意なリフォーム会社や工務店がおすすめとなります。

ただし、給湯器単体だけの交換では専門店に比べると金額が高くなること、そもそも給湯器のみ交換だと断られる可能性があることなどのデメリットに注意が必要です。

大規模なリフォームには適していますが、突然給湯器が故障してすぐに交換が必要なシーンでは不向きと言えるでしょう。

給湯器交換の専門業者

給湯器の専門業者は数多く、地域密着型の小規模な会社から、全国など幅広い地域で対応可能な大規模な会社があります。

専門業者を選ぶメリットは、費用が安い、取り扱い機種が多い、迅速な対応が期待できることなど様々です。

特に費用面でのメリットは大きく、他の業者よりも給湯器本体の割引率が高い傾向があり、料金を安く抑えることができるでしょう。

給湯器に特化しているため取り扱いメーカーが多く、幅広い機種の給湯器交換に対応しています。また、最短で当日中の出張工事に対応している業者も多く、急にお湯が出なくなった時でもスピーディな対応が期待できるでしょう。

デメリットは、知名度が低く安心感が低い、業者によって施工技術がバラバラという点です。

インターネットで給湯器専門の交換業者を探すと、名前を聞いたことがない会社が大半を占めるのではないでしょうか。

ネームバリューの無い会社だと、本当に工事を任せて良いか不安に感じるかもしれません。実際、すべての専門業者が安全とは限らないため、注意が必要となります。

中には無資格で施工を行ったり、相場よりも高額な金額を請求する悪徳な会社もあるようです。

給湯器交換の費用相場

ガス給湯器の交換にかかる費用は、給湯専用なら約15万円以下、追い焚き付きの給湯器なら20万円前後が大体の相場です。

ただし、交換を依頼する業者、給湯器の種類、号数、設置タイプのほか、施工場所の状態などによって大きく変わるため、一概には言えません。

同じ型番(品番)でも業者によって提示価格が異なりますので、複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

費用の内訳

給湯器の交換にかかる費用の内訳は、「給湯器本体の価格、リモコンの価格、部品代、工事費用、古い給湯器やリモコンの処分費、出張費」が一般的な内容です。

排気筒や配管の延長や補修作業が必要であったり、高所の外壁に給湯器が設置されていたりするなど、状況によってはその他の追加費用が追加されます。また、保証や定期メンテナンスなど追加サービスを利用する場合、その分の費用も考慮する必要があるでしょう。

給湯器の交換は頻繁に行うものではありませんが、一度に支払う金額が大きくなるため、見積もりをしっかりと確認し、納得できる価格で信頼できる業者を選ぶことが重要です。

給湯器交換業者を選ぶ際のポイント

給湯器の交換を依頼する際には、いくつかのポイントを押さえて業者を選ぶことが大切です。

以下で、業者の選び方をポイントごとに解説します。

複数の業者から見積もりを取る

複数の業者から見積もりを取ることは、適正価格やサービス内容を比較する上で非常に重要です。

1社だけでは、交換費用の相場はわかりません。そのため、気づかないまま不利な条件で契約してしまうリスクがあります。

複数の業者に見積もりを依頼し、比較することで、価格やサービスのバランスを見極めることができるでしょう。

また、見積もりの内容は、業者によって異なります。

例えば、部品代の記載がないが標準工事費に含まれている、その他諸経費に古い給湯器の処分代が含まれている等、業者によって見積もりの記載内容には違いがあるため、詳細が分からない場合は確認し、不明点はしっかりと質問することが大切です。

施工実績のある業者を選ぶ

施工実績が豊富な業者は、経験に基づいた確かな技術を持っているため、信頼性が高いです。

過去の施工事例・実績を確認することは、業者選びのポイントとして非常に大切です。

実績のある業者は、さまざまな状況に対応できるノウハウを持っているため、安心して依頼することができます。

リフォーム会社や給湯器交換専門業者の多くは、過去の実績を自社ホームーページに掲載していますので、目を通しておきましょう。

保証内容を確認する

給湯器の交換は支払価格が高額となるため、保証内容の確認は非常に重要です。

給湯器は通常、メーカーから2～3年間有効の商品保証が用意されています。

業者によっては商品保証の延長サービスを用意していることもありますので、心配でしたら延長サービスがある業者を選ぶようにしましょう。

追加保証は業者によって無料・有料が分かれますが無料、有料よりも保証内容を確認することが大切です。

工事保証に関してはメーカーではなく、工事を行う業者が担うことになります。工事保証があるかどうかもチェックしておきましょう。

保証は適用される期間、保証の範囲、アフターサービスの内容を確認し、万が一のトラブル時にしっかりと対応してもらえるかどうかを判断します。

保証が充実している業者は、品質に自信がある証拠であり、信頼性が高いと言えます。

評判の良い業者を選ぶ

業者の評判を確認することも、業者選びの大切なポイントです。

業者のWEBサイトや口コミ、SNS、知人からの紹介などを活用して、実際の利用者の声を参考にしましょう。

良い評判が多い業者は、サービスの質や顧客満足度が高いと考えられるため、信頼性が高く、安心して依頼できると言えます。

ただし、一部のネガティブな口コミも参考にしつつ、総合的に判断することが重要です。

まとめ：給湯器の交換はどこに頼むべきか

給湯器の交換をどこに頼むかは一概には言えず、信頼性、価格、サービス内容を総合的に考慮して、自分に合う業者を見つけることが大切です。

依頼先はガス会社・家電量販店またはホームセンター・メーカー・リフォーム会社・給湯器交換の専門店の5つから選ぶのが一般的となります。

ガス会社は、信頼性が十分で安心感がありますが、価格が高めであることが多いです。

家電量販店やホームセンターは、対面での相談ができますが、在庫切れや工事対応に時間がかかる可能性がある点には注意しなければなりません。

給湯器のメーカーは、専門知識とアフターサービスが充実しているため安心感がありますが、価格が高めです。

リフォーム会社は、家全体のリフォームと合わせて対応できる利便性があり施工の質も高いですが、コストがかかることと給湯器単体の交換はできない場合があります。

給湯器交換の専門業者は、価格競争が激しいためリーズナブルでスピーディーな対応が期待できますが、信頼性の確認が必要です。

最適な業者を選ぶには、それぞれのメリットとデメリットを把握すること、複数の業者から相見積もりを取り、価格とサービス内容をしっかりと比較することが重要となります。

施工実績や保証内容、評判や口コミなども参考にして、自分に合った業者を選ぶようにしましょう。

当サイトには、給湯器交換業者を掲載しております。給湯器交換をご検討の際は、ぜひご活用ください。